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(旧)理事長挨拶(H23.6.8)

理事長写真

 山梨県立病院機構(県立中央病院・県立北病院)
 理事長 小俣 政男 (Omata Masao)

 H23.6.8

 

 平成22年(2010年)4月に発足した、本法人も満1年を迎えました。3つの目標である①若手医師の教育、②医療の質の向上、③経営改善、の達成の為に努力して参りました。

研修医マッチング
膵癌ステージ別(新)

 若き医師の育成はまず研修医応募から始まります。表に示した如く、本年(H22年)は30名の応募があり、山梨県立中央病院を第一指名とした学生は16名になり、12名がフルマッチ致しました。

 二番目の医療の質改善は、ある意味曖昧であります。そこで、がん患者さんの命の長さを目安とした私の関連する消化器病学の中で、事に膵癌に目標を設定致しました。 まず、当院の平均生存期間を検討致しました。 当院の膵癌の平均生存期間(2006年10月1日-2009年2月28日)は短く、ことに病期膵癌Ⅳbの平均生存期間が2.5ヶ月でありました(図1)。 そこで、平成21年4月より望月仁科長を中心とし、胆膵内視鏡的手技の確立及び、抗癌剤の治療法の改良した結果、 法人化後(2010年4月1日-2011年3月31日)、当院の膵癌Ⅳbの予後は10.6ヶ月と改善致しました(図1)。

 三つ目の医療経営改善でありますが、図2に示した如く、入院、外来とも伸びております。法人化後、前年度同期10%増であります。

 これらが可能となったのは、山梨県立中央病院 山下晴夫院長・北病院 藤井康男院長をはじめとする全てのスタッフの御努力によるものです。

 ところで、今後、我々はどこに向かうべきか?

 私は極めて明確だと考えております。病院の使命は患者さんを早く綺麗に治し、家に帰って頂く。 即ち、医師、看護師、薬剤師、技師、そして病院の事務職員は工夫と努力をこの一点に集約するべきであります。

 この40年を振り返って、医療・医学で進歩が見られなかった分野はありません。医療・医学は常に進歩致します。 繰り返しになりますが、「どこよりも心をこめて綺麗に早く患者さんを治す」、この一点に全職員が全ての努力を傾注して参ります。

稼働額図

 

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