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(旧)理事長挨拶(H27.7.15)

理事長写真

 山梨県立病院機構(県立中央病院・県立北病院)
 理事長 小俣 政男 (Omata Masao)

 H27.7.15

 

第一期中期計画期間の決算と今後の取り組みについて

 第一期中期計画の最終年度である法人発足5年目の決算が整いましたので、これまでの決算の状況及び今後の主要な取り組みについてご報告いたします。

A)決算の状況

① H26年度決算

 総収入は H26年度 225.5億(H24 214.8億、H25 221.1億)、総支出は 217.9億(H24 196.6億、H25 207.3億)となった。 収入は順調に伸びた一方、支出は薬品費、診療材料費の増、消費税増税の影響による費用などが増加し、その結果、 H26年度の経常利益は 7.6億(H24 18.2億、H25 13.7億)、純利益は 7.4億(H24 16.5億、H25 6.7億)となった。

② 第一期中期計画5年の純利益(H22~H26年度)

 H22年度からH26年度までの5年間の累計の純利益は 42.6億となり、 第一期中期計画の目標(法人発足時当初の第一次0.5億、その後の事業拡大による第二次27.7億)を大きく上回り、 H27年度から始まった第二期中期計画へ安定した経営基盤を築くことができた。

B)病院の現状と展望

① 救命救急医療体制の充実・強化

 中央病院においては、第3次救急医療を担う病院として、ドクターヘリやドクターカーを活用し、 引き続き迅速で効率的な医療を提供していく。また、患者さんの重症度及び緊急性に柔軟に対応するため H27年度に開設した総合診療科と、救命救急センターとが一体化した救急医療体制の更なる充実・強化を図っていく。

② 若手医師の育成・強化

 若手医師の育成・強化を図るため、4つの初期臨床研修プログラムにより、多くの初期臨床研修医を確保するとともに、 H29年度から始まる新専門医制度(総合診療科を含む19の基本領域専門医の認定制度)において、当院が実習病院としての 役割を十分に果たし、地域で活躍する多くの医師を育成できるよう、さまざまな治療法を習得できる教育環境の整備を図っていく。

③ 山梨県におけるC型肝炎の完全撲滅への取り組み

 本県は、東日本で、人口あたり最多の肝がん死亡者数であり、その8割はC型肝炎治療者であった。
 中央病院では、C型肝炎のグローバル治験を積極的に取り組み、80歳の高齢者や肝硬変患者を含む 50名全員について副作用がなく、完全治癒となる優れた治療効果が得られた。
 この結果、平成27年5月には保険適用及び医療費助成制度の対象となり、当院においても同月から 新薬による治療を開始し、本県におけるC型肝炎の完全撲滅、さらには肝がん死亡者数の激減に取り組んでいる。

④ 精神科救急、児童思春期精神科医療の充実

 北病院では、平成27年2月から開始された県の精神科救急医療体制の常時対応型病院として、救急患者を受け入れる体制を構築した。
 また、児童思春期外来の患者数は年々増加しており、中央病院と北病院が相互連携し、北病院医師による 中央病院の思春期外来への支援も行い、精神科救急及び児童思春期精神科医療の充実を図っていく。

 第一期中期計画を振り返ってみると、当初の目標であった「経営改善」、「医療の質の向上」、 「若き研修医の確保」について、達成することができました。
 H27年度から始まった第二期中期計画においても、健全な経営を続ける中で、中央病院及び北病院が 山梨県の基幹病院としての役割を発揮し、“明るい笑顔・明るい挨拶”で患者さんを“早くきれいに治す” 努力を続けて参りたいと存じます。
 よろしくご支援のほどお願い申し上げます。

収支決算
累計収支決算

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