作業療法担当
精神科作業療法
ストレスや病気などの影響で、心や体のエネルギーが低下してしまい、気持ちが晴れない、意欲・集中力がない、 人とのやりとりや関係がうまく行かない、勉強や仕事がはかどらないなど困っていることはありませんか?
作業療法(Occupational Therapy:OT)は、そのような悩みをかかえて入院している方に利用していただくリハビリテーションプログラムのひとつです。 英語名のイニシャルのOTという言葉の方が、よりなじみがあるかもしれません。
作業療法では、次のことを目標にしています。
- 生活リズムの安定
- 病状の回復
- 意欲や集中力、記憶力など脳の機能の回復
- 再発予防のための情報と技能の獲得
- 対人関係やコミュニケーション技能の向上
- 就労や就学など新しい環境への準備
薬物療法をはじめとするほかの治療法と併せて、作業療法が必要であると医師に判断された方を対象に、作業療法室や病棟内の治療スペースを利用してプログラムを実施しています。 入院治療における休息と活動のバランスを大切にしながら、早期から作業療法プログラムに参加することで、より早く状態が安定して、 退院後の生活も安定して送れるようになってきます。
スタッフ
作業療法士が担当しています。
プログラム
入院で、医師による作業療法指示がある方が参加できます。アルコールリハビリテーションプログラム (ARP)については、医師の指示のもと退院後も引き続き参加することができます。
主な活動内容としては、次のものがあります。
- 認知機能リハビリテーション(記憶力、集中力や思考力の改善)
- 心理教育
- 認知療法
- 社会的認知リハビリテーション(MCT,SCIT)
- 社会生活技能訓練(SST)
- 手工芸
- スポーツ活動
- 調理
- 音楽療法
- 運動療法(ヨガ・フィットネス・運動機器)
皆さんの社会生活復帰に向けて、それぞれのプログラムを皆さんと相談しながら組み合わせて行います。
実施日・一日の流れ
月曜日から金曜日の週5日間実施しています。作業療法士から具体的な説明を行い、目的や目標を確認して、 その方にあったスケジュールを一緒に立てて参加していただいています。
- 午前のプログラム 9時30分~11時30分
- 午後のプログラム 13時30分~15時30分
費用
各種健康保険をご利用いただけます。
入院中の方は、入院費用に合算されています。
ARPの外来利用の方は自立支援医療費制度を利用していただくことで、作業療法利用料を含む外来診療費のご負担は1割となります。また所得や診断により1月当たりの自己負担額についても 軽減措置 があります。詳細につきましては、作業療法士またはソーシャルワーカーにご相談ください。