クロザピン相談外来
統合失調症でお悩みの方へ~クロザピン相談外来を開設しています~
治療抵抗性統合失調症
統合失調症は幻覚や妄想などの症状が出る精神疾患です。薬物療法で症状が改善することもありますが、複数の薬をしっかりと服用しても症状が改善しない場合があります。この状態を「治療抵抗性」といいます。
日本の統合失調症患者数は80万人程度で、そのうち約30%が治療抵抗性だといわれています。これによると、本県には1,500人以上の治療抵抗性の患者がいると推測されますが、本県でクロザピンが投与されている患者はわずか250名程度です。
唯一の治療薬「クロザピン」
クロザピンは治療抵抗性の統合失調症に唯一効果がある薬です。アメリカ、ヨーロッパ、アジア等におけるさまざまな国で使用されていますが、承認を受けた医療機関でしか使用できず、クロザピンを用いた適切な治療を受けることができない患者が多数います。
「クロザピン」での治療
クロザピンには白血球減少や心筋炎、腸閉塞などの副作用リスクがあり、使用には注意が必要です。このため、クロザピンでの治療は、入院して開始することとなります。当院では、定められた基準に比べ、より細かく副作用をモニタリングし、クロザピンを安全に使用していくための独自の検査体制を整備しています。
また、当院では平成22年からクロザピン治療を開始しており、これまでの県内投与者243名のうち約7割の171人(2023年5月現在)を治療しています。
クロザピン相談外来
クロザピンの適応でありながら、治療を受けることができない多くの患者がいることから、県内初となる「クロザピン相談外来」を開始し、クロザピンを用いた適切な治療を進めていきます。
クロザピン相談外来では、医師が診察した上で、クロザピンの有効性や副作用についての説明や患者自身がクロザピンの適応となるかの確認等を行います。ご家族のみの相談も可能です。
クロザピン相談外来は、原則毎週月曜日の午後受診可能で、予約制となっております。
初診予約センタ-受付時間 平日午前9時~正午、午後1時~午後5時 ※当院に通院中の方は、まず主治医に相談してください。 |
受診当日は午後1時までに来院してください。受付後「初診カード」に記入していただきます。来院の際は、紹介状、お薬手帳、各種検査結果があれば持参してください(なくても受診可能です)。
また、ホームページからダウンロードした初診カードに予め記入の上来院される方は当日午後1時30分までに受付をお済ませください。
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医療機関の方へ
山梨県立北病院では、クロザピン治療の転院相談を受け付けています。
ご希望の方は、外来ワーカーにご相談ください。
相談後、当院へ紹介状、転院依頼の調査票、血液データを提出していただくことになりますので、
ご了承ください。
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