当院では、精神科救急治療に対応できる2つの救急病棟で、精神的な治療が必要な方への専門的治療やリハビリを積極的に行っています。入院中は担当の医師、看護師、作業療法士、ケースワーカー、管理栄養士、心理士、薬剤師など多職種が関わり、入院した方それぞれの目標をうかがいながら回復を目指していきます。
クロザピンは、承認を受けた病院でしか処方できない統合失調症の治療薬です。当院は、クロザピンの経験例数が全国トップレベルの病院です。「修正型電気けいれん療法」(m-ECT)は、うつ病、躁うつ病、統合失調症の方の重たい精神的な症状の改善に効果的な治療法です。
精神症状のため日常生活に支障をきたしている方などの診療を行っています。対象年齢は基本的に10歳以上です。外来での診療を行いますが、入院が必要な場合は、入院し治療することもあります。当院には思春期病棟があり、症状のために一時的に家庭生活が難しくなった方を対象に入院治療を行っています。
看護部では、看護の質の向上と患者さんに最良な看護を提供するため、患者さんの持っている「強さ・力」に着目したストレングスモデルを活用しています。 また、入院時から退院後の生活を見据え、退院支援マネジメントを効果的に行い、多職種者と連携したクライシスプランの検討等、退院支援に取り組んでいます。
当院では、身体拘束最少化に取り組んでいます。病状によって自分の安全を守ることが出来ない患者さんに、やむを得ず身体拘束をする場合は、安全で少しでも安楽に実施する必要があります。また拘束する際は、患者さんのもとへ何度も足を運び、思いに寄り添いながら、極力短期間になるよう努めています。
「多飲症」とは、異常な喉の渇きで飲む量がコントロールできず、日常生活に支障を来す病気です。 当院は1999年に多飲症治療病棟を開設、2003年に抜本的な活動プログラムと教育システムの見直しを開始しました。 看護部では多飲症の患者さんに対して、「上手な水の飲み方」を目標にして取り組み、そのかかわり方を示してきました。
北病院では、平成21年度より厚生労働省の事業に参加し「子どもの心の診療拠点病院」として児童思春期精神科医療の強化拡充とともに、 医療、保健、福祉関係者の資質向上を図り、心に問題を抱えた子どもに適切な医療を提供できる体制を構築することを目指しています。
アルコール依存症は、お酒の飲み方を自分でコントロール出来なくなった状態です。当院では、アルコール依存症で断酒や節酒の意思があり医師に参加を認められた方に、アルコール依存症リハビリテーションプログラム(ARP)を実施しています。ARPは、患者さんが3ヶ月入院しながら受ける、専門治療プログラムです。
北病院では認知症疾患に関する診断と処遇についての相談などを行っています。物忘れ以外に、落ち着かない、買い物のミス、怒りっぽくなった、身の回りのことができなくなったなどの症状が出てきたら認知症を疑いますが、他の精神疾患の可能性もあります。早めに受診して相談しましょう。
精神科に特化した訪問看護ステーションとして、利用者のみなさんが地域で安心で安定した生活を送ることができるよう地域と連携して、包括的なサービスを提供いたします。治療を継続し安定した日常生活を送れるように、専門のスタッフが定期的にご自宅に伺い、相談や必要な支援を行います。
通院治療を受けているが、ストレスや病気の症状などの影響で、気持ちが晴れない、人とのやり取りやコミュニケーションがうまくいかない、意欲・集中力が出ないなどで困っている…精神科デイケアでは、そうした悩みを解決し希望する生活をスムーズに送るため役立つ様々なリハビリテーションプログラムを提供しています。