身体拘束最小化への取り組み
適正な行動制限を目指す
精神科医療における隔離・拘束は、医療の質を評価するうえで重要な要素だと考えています。
- 隔離・拘束が、必要な状況かつ正しい方法で行われる様に、研修会、事例検討会を定期的に企画開催しています。
- 診療記録を調査して、隔離・拘束の現状を把握しています。
- 隔離・拘束時にはセルフケアの支援を充実させ、患者との信頼関係に繋げています。
- 隔離・拘束に伴い立案した計画、隔離・拘束解除の目標は患者さんと共有し、早期解除できるように日々努力しています。
精神科看護認定看護師 佐藤真紀
当院の四肢拘束件数は、年間1~2名です。拘束は心身への苦痛が特に大きく、患者さんにとって安全で少しでも安楽に対応するべきだと、私達は考えています。看護部では下の写真の様に、安全な対応ができるように研修を年に数回開催しています。当院の身体拘束最少化への取り組みはよく知られていますが、病状により自分の安全を守ることが出来ない患者さんに、やむを得ず拘束する場合があります。その際は、患者さんのもとへ何度も足を運び、思いに寄り添いながら、極力短期間になるよう努めています。
身体拘束の研修風景