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アルコール依存症治療

1.アルコール依存症とは

 お酒の飲み方を自分でコントロール出来なくなった状態です。その影響で、心や体の調子を崩して、日常生活に支障を来たします。

2.アルコール依存症リハビリテーションプログラム(ARP)とは

 アルコール依存症の患者さんが、1ヶ月入院しながら受ける、専門治療プログラムです。

  AM PM 備考
NPワーク 月曜教室 第3週:昭和AA
or 祭日の場合のみ
第2週(木)田富AAに変更
作業療法 メンバーミーティング 第2・4午後は教本の読み合わせ
TOT 水曜教室  
NPワーク ミニ強歩orスポーツ
    
第4週:韮崎AA
TOT 作業療法 第2・4週:医学講義(AM)
第2週:家族教室(PM)
自己学習 自己学習  
自己学習 自己学習 第3週:AAメッセージ

   写真(多くのプログラムは作業室で)

1)TOT

 作業療法士が中心で担当します。
 脳機能回復トレーニング:アルコールの影響で低下した認知機能を、トレーニングで回復を目指します。
 認知行動療法:GTMACKという資料に沿って、アルコールの向き合い方を学び、今後の生活を考えます。

 

2)NPワーク

 看護師が中心で担当します。
 TOTと同じく脳機能回復トレーニング、TOTの予習・復習を行います。

 

3)作業療法

 看護師が担当します。
 農作業や工作作業を通して、生活習慣の改善や他者との協調性を養います。


   写真(農作業をする中庭)

4)メンバーミーティング

 患者さんのみのミーティングです。お互いのアルコール体験を話し、聞きながら、これからの生き方を考えます。

 

5)月曜教室

 心理士が講師を担当して、アルコール依存症の正しい知識、ストレスの対処法などを学びます。

 

6)水曜教室

 入院患者さんと外来患者さんが参加します。
 テーマを決めて、アルコールに関連した体験や考えを話し、聞きながら、アルコール依存症の捉え方や今後の生き方を考えます。

 日時:毎週水曜日 13:45~15:00 1C病棟 作業療法室
 対象:当院でアルコール依存症治療を受けている入院・外来患者さん。

 

7)ミニ強歩・スポーツ

 仲間と一緒に行動し体力作りや、達成する喜びを体験します。生活イベントとしても気分転換に繋げています。

 

8)テキスト読み合わせ

 「アルコール依存症を知る」のテキストを使って、読み合わせをしながら、自身の生活と重ねて振り返ります。
 テキストは病棟で購入出来ます(1冊1,000円)。
 家族用のテキスト「家族に贈る回復の法則」もあります(1冊1,000円)。

 また、入院中の副読本として、ご希望の方には「READ(アルコール依存からの回復)」を使用しています。

 READは、以下からダウンロードもできますので、よろしければお読みください。
 山梨県立北病院READ(アルコール依存からの回復)

9)医学講義

 医師から、アルコール依存症に関連した講義を受けて、様々な知識を学びます。

 

10)家族教室

 ご家族が対象で、アルコール依存症の正しい理解と対応を学びます。

 日時:毎月第2金曜日 15:30~17:00

 

11)AA

 入院中に、自助グループへ参加します。

 

3.アルコール依存症治療ユニット

 対象:アルコール依存症の診断を受け、断酒や節酒の意思があり、当院の医師にARP参加を認められた方。
 期間:入院期間は1ヶ月となります。

 アルコール依存症治療ユニットは、当院唯一の開放病棟です。しかし、安全管理の為、18:30~6:30は玄関が閉鎖されますのでご了承下さい。アルコール依存症治療ユニットへの入院を希望されても、飲酒していた兆候がある場合、一時的に閉鎖病棟へ入院する場合があります。

 

4.自助グループとの連携

 アルコール依存症の自助グループとの連携強化の為、パイプ役となる専門職員を外来に配属し、受診後の患者さんやご家族の相談を受けています。専門職員はアルコール依存症の当事者で、自助グループに通うことでお酒をやめ続けています。当事者の視点から、皆様をサポートしています。

 

5.専門職員への相談方法

 以下のようなご相談をお受けしています

    ・お酒をやめたいけどやめられない
  ・お酒が原因で居場所がない
  ・家族がお酒をやめてくれない、関わりかたを知りたい
    ・自助グループ(断酒会、AA)の説明を聞きたい

   相談日は毎週金曜日の午後です。相談をご希望の方は主治医にお伝えください。

 

 

 

 

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