メニュを開く メニュ
文字サイズ 標準

統合失調症

統合失調症とは?

以前は「精神分裂病」と言われていた。
誤解や偏見を招きやすい
精神が分裂する病気⇒多重人格などではない
2002年8月に呼称の変更(日本精神神経学会)

統合失調症とは?
「統合」とは「まとめる能力」のこと
現実世界を知覚して、そのうえで感情を抱いたり思考したりして、1つの目的に沿って言動をまとめていく能力
統合(まとめる能力)が失調(混乱)している状態

症状

陽性症状
 「陽性」とは、健康なときにはなかったものが、新たに加わったという意味
 急性期に生じやすい
 薬物治療によく反応する
陰性症状
 「陰性」とは、健康なときにはあったものが、なくなったという意味
 慢性期に生じやすい
 薬物治療に反応しにくい(リハビリテーションが重要)

陽性症状

 妄想
  実際ではない事を信じてしまう症状
  例)「盗聴されている」「自分は天皇だ」など
 幻覚
  現実には存在しないものを知覚する症状
  例)幻の声が聞こえる、幻の物が見える。
 まとまりを欠いた言動
  興奮や奇妙な言動が出現することもある

陰性症状

感情表現が乏しくなる。
会話の量や内容が乏しくなる。
意欲が減退し、ゴロゴロしている時間が増える。
他人との交流を求めず、ひきこもりがちになる。
注意力や集中力が低下し、作業が長続きしなかったり、間違いが多くなる。

治療

時間の経過とともに治療方法が変化する。

前駆期

発病の前ぶれの時期
神経過敏(過覚醒状態)になっていることが多い
よく見られるサイン(症状)
 眠りづらくなる
 活動しすぎるようになる、活動が減少する
 気分が不安定で怒りやすくなる
 いろいろな刺激に敏感になる
人により、さまざまな症状の組み合わせがある
再発の時にも同じサインが見られることも多い

急性期

基本は薬物治療と休養
 安定した内服
 休養できる環境づくり
通院で対応困難な時は入院
 内服ができない時
 家では休めない時
 問題行動が多い時

消耗期

病み上がりの疲れが出る時期
急性期より長くかかることが多い
 月単位
眠気や気力低下
 病気の経過
 薬の副作用
よくある誤解:「なまけている」
 少し大目に見る、責めない
 最低限のルールは確認する

回復期

少しずつ元の健康状態や社会に戻っていく時期
回復期が最も時間がかかることが多い
 年単位
少しずつステップアップ
 本格的な仕事の前に、作業療法(OT)やデイケア、作業所、授産施設、保護的就労
 「やるべき」ことよりも「やりたい」ことから

ページの
先頭に戻る