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夜眠れないようです。どうしたらよいでしょうか。

すぐ不眠症と決めつけず、不眠症なのか、昼夜のリズムの乱れなのか確認することが大切です。健康的な眠りを得るには、まず生活のリズムを整えることが大切です。寝ようとしても寝られないということをよく耳にしますが、生活のリズムを整える大事なポイントは、毎晩、一定の時間に寝ることではなく、毎朝、一定の時間に起床することと言われています。ひとの睡眠覚醒のリズムは、起床時に明るい光を浴びることで毎日リセットされるため、起床時間がまちまちですと、脳自体が混乱してしまい、まるで毎日違う国へ海外旅行をしているような「時差ボケ」の状態になってしまいます。そうすると、寝たいのに寝れない、起きていたいのに眠気におそわれる、というようなことが起こります。起床時間を一定にそろえるためには、毎朝の習慣をつくるとよいでしょう。連続ドラマをみるとか、犬の散歩をするとか、起床したあと必ず行う習慣的な行動があると長続きします。また、昼夜のリズムが乱れがちな場合、土日でも、極端な朝寝坊はしないほうがよいのです。個人差はありますが、毎朝の起床時間がそろってくると、起床から15、16時間後に自然な眠気が襲ってくるようになります。それに合わせて寝るのが心身に負担のかからない生活となります。起床時間をそろえても自然な眠りがとれない時は「頓服薬」を活用して睡眠につなげることも一つの方法です。不眠症には、寝入りが悪いのか、途中一度起きてしまうと二度寝できないのか、起きたい時間より手前の早朝に起きてしまうのか、などの違いがありますので受診時に医師と相談するとよいでしょう。頓服薬を活用しても眠れないことが何日も続くときは、病状悪化の可能性が考えられます。そのような場合は、我慢するより担当医に相談してください。

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