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15.北病院の多飲症治療の取り組みを教えて下さい。

 多飲症治療では、ともすると下の図のような悪循環に陥りがちです。しかし漫然と個室施錠を行うことなく、スタッフのかかわりのもと、可能な限り開放的な空間で過ごしていただくことが大切です。

 拘禁的環境の下では飲水欲求が強くなるものの、スタッフのかかわりのもとで開放的空間で過ごす時間を長くすると飲水欲求が弱くなることがしばしば経験されます。さらに、水中毒に関する心理教育プログラムや作業療法などのリハビリテーションを行うことも重要です。

 飲水制限は必要ですが、飲水制限にばかり目を光らせていると、スタッフに隠れて水を飲んでいたり、あるいは汚水を飲んでいたということがしばしば見られます。水中毒に陥るほど大量に飲まれてはもちろん困りますが、「倒れなければ少しぐらいは飲まれてもいい」というようにスタッフの方も意識を改革していくことにより患者さんも飲水要求が表出できるようになると思います。

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