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内科(呼吸器)

呼吸器内科の診療状況

2019年暮れに、中国武漢発の新型コロナウイルス感染症の流行がパンデミックとなり、日本では横浜港停泊のクルーズ船ダイアモンド・プリンセス号からの発症例対応が問題となりました。当院でも2020年2月11日に第1例目の症例が入院されました。具体的な診療対応も明らかでない中、救命救急科、看護部をはじめ、当院の総力対応で診療に当たりました。この間、結核病棟がコロナ病棟へ転用され、呼吸器病棟全体がコロナ擬似症入院病棟へ転用される状況となり、発熱外来、コロナストップも開設されました。

新型コロナウイルス感染症対策として、感染管理、体温健康管理、新入院症例PCR検査、緊急入院患者PCR検査、抗原検査、抗体検査など次々と感染対策・検査対応が導入されました。また、治療についても抗ウイルス薬(レムデシビル)、ステロイド(デキサメサゾン)、抗炎症薬アクテムラ(トシリズマブ)およびバリシチニブ(オルミエント)の治療薬使用が導入され、腹臥位療法の併用も効果的で重症化を防ぐ治療の実践が可能となりました。2021年3月には医療従事者へのワクチン接種も開始され、より安全な状況が確保され、新型コロナウイルス感染症への診療が継続されております。当院では、新型コロナウイルス感染症診療が開始されて以降もこれまで同様の呼吸器疾患診療を中断することなく、急速な高齢化を背景に増加する肺癌などの悪性腫瘍とCOPDなどたばこ関連呼吸器疾患への診療を継続しております。気管支内視鏡検査、局所麻酔下胸腔鏡など安全で適切な検査に取り組み、早期の診断を図っております。特に肺癌領域では分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害薬など最新の肺癌治療が導入され、予後の改善につながっております。また、当院ゲノム解析センターにて肺癌組織のゲノム診断が行えるため、適切な薬剤をより迅速に患者さんの治療に生かしていける体制が整っております。

また、当院は山梨県内唯一の結核病棟を備えております。県内各医療機関の先生方、地域の診療所の先生方、施設のスタッフの方と連携を図り、急増する肺癌・COPDのみならず県内各地域で発症された入院を要する結核患者さんへの対応も担っております。

緩和ケア科などとも連携し、症状緩和を含む薬物療法、手術、放射線治療などの集学的な治療を積極的に行っております。 呼吸器(肺癌)症例検討会を毎週(水曜日)に行い、呼吸器キャンサーボードと合わせ、呼吸器外科、放射線科および看護スタッフと合同での検討も行っております。

当院の呼吸器内科は東京医科歯科大学呼吸器内科および山梨大学第二内科と連携し、臨床研究・新薬治験などに積極的に取り組み、 日々の呼吸器診療の質の向上に積極的に取り組んでおります。セカンドオピニオンを含めた患者さまの様々なご希望に対応し、常に最適な診療を心がけております。

   日本内科学会教育関連施設
   日本呼吸器学会認定施設
   日本呼吸器内視鏡学会関連施設
   都道府県がん診療拠点病院
   エイズ治療中核拠点病院

スタッフ紹介

医師 出身大学 資格・所属学会等
肺がん・呼吸器病センター統括部長
医療安全・感染対策局長
宮 下 義 啓
みやした よしひろ
自治医科大学
(昭和61年卒)
日本内科学会総合内科専門医
日本呼吸器学会指導医
結核・抗酸菌症指導医
がん治療認定医
ICD(インフェクションコントロール)
緩和ケア研修 修了
呼吸器内科 部長
柿 崎 有美子
かきざき ゆみこ
自治医科大学
(平成10年卒)

日本内科学会総合内科専門医
日本呼吸器内視鏡学会専門医
日本呼吸器学会専門医
日本細胞診学会専門医
日本プライマリケア連合学会認定医
結核・抗酸菌症学会
エイズ学会
緩和ケア研修 修了

呼吸器内科 医長
医療連携・福祉支援科部長
筒 井 俊 晴
つつい としはる
山梨大学
(平成17年卒)
医学博士
日本内科学会認定医
日本呼吸器学会専門医
日本肺癌学会
呼吸器内視鏡学会
結核・抗酸菌症認定医
緩和ケア研修 修了
呼吸器内科 医長
小 林 寛 明
こばやし ひろあき

山梨大学
(平成23年卒)

日本内科学会認定医
日本呼吸器学会専門医
日本肺癌学会
呼吸器内視鏡学会
緩和ケア研修 修了

呼吸器内科 医長
川口 諒
かわぐち まこと
自治医科大学
 (平成23年卒)
日本内科学会認定医
日本本呼吸器学会専門医
日本肺癌学会
日本呼吸器内視鏡学会
日本呼吸器ケア・リハビリテーション学会
緩和ケア研修 修了
呼吸器内科 専攻医
井手 秀一郎
いで しゅういちろう
山梨大学
 (平成28年卒)
日本内科学会
日本呼吸器学会
日本肺癌学会
緩和ケア研修 修了

呼吸器内科 専攻医
八巻 春那
やまき はるな

山梨大学
 (平成30年卒)

日本内科学会
日本呼吸器学会
日本肺癌学会
緩和ケア研修 修了

呼吸器内科 専攻医
花輪 俊弥
はなわ しゅんや

山梨大学
 (平成31年卒)

日本内科学会
日本呼吸器学会
日本呼吸器内視鏡学会
日本肺癌学会
日本アレルギー学会

入院・外来診療実績推移

通院加療がんセンター稼働に伴い、肺癌抗癌剤治療の外来移行化が進み、入院患者数は減少し、外来再来患者数増加となっている

主な疾患および検査件数 肺癌病期別全生存期間

呼吸器内科検査件数
(↑画像をクリックすると拡大表示します)

 

学会・研究会発表, 論文(2020年)

学会・研究会発表

  1. 気管支鏡肺癌検体を用いた次世代シーケンサー解析の比較検討
    國政 啓、宮下義啓、柿崎有美子、筒井俊晴、小林寛明、猪股紀江、熊谷 隆、井上貴子、田宮基裕、西野和美、熊谷 融、小俣政男 第43回日本呼吸器内視鏡学会総会 2020年6月 旭川                                              
  2. 個人防護具着用下での単回使用気管支内視鏡が有用であったCOVID-19感染人工呼吸器関連肺炎無気肺治療の一例
    宮下義啓、松本学、柿崎有美子、筒井俊晴、井上潤一第178回日本結核・非結核性抗酸菌感染症関東支部会 第241回日本呼吸器学会関東地方会 2020年9月12日、長野、WEB講演会            
  3. 粟粒結核と鑑別を要したクリプトコッカス感染合併AIDSの一例
    柿崎有美子、石川諒太郎、八巻春那、熊谷隆、大森千咲、小林寛明、筒井俊晴、宮下義啓 第178回日本結核・非結核性抗酸菌感染症関東支部会、第241回日本呼吸器学会関東地方会 20202年9月12日、長野、WEB講演会                         
  4. 気管支鏡採取検体を用いた次世代シーケンサー(NGS)解析
    國政啓、弘津陽介、宮下義啓、柿崎有美子、筒井俊晴、小林寛明、猪股紀江、熊谷隆、雨宮健司、小俣政男 第60回日本呼吸器学会総会 2020年9月20日、WEB講演会      
  5. 非小細胞肺癌に対する術後補助化学療法の有効性に関する検討 
    筒井俊晴、熊谷隆、猪股紀江、小林寛明、柿崎有美子、宮下義啓 第60回日本呼吸器学会総会、2020年9月20日、WEB講演会                            
  6. Multiregion sequenceによりSMARCA4変異クローンが転移先でEGFRC797S耐性変異を獲得したEGFR遺伝子変異陽性症例
    國政啓、弘津陽介、宮下義啓、後藤太一郎、雨宮健司、望月仁、小山敏雄、小俣政男。第60回、日本呼吸器学会総会 2020年9月20日、WEB講演会                                
  7. 肺癌における保存細胞診検体を用いた次世代シーケンサー(NGS)の解析
    國政啓、弘津陽介、雨宮健司、後藤太一郎、宮下義啓、柿崎有美子、筒井俊晴、小山敏雄、小俣政男 第60回日本呼吸器学会総会 2020年9月20日、WEB講演会
  8. 増大する両肺多発結節影を来したNodular lymphoid hyperplasia の一例
    大森千咲、柿崎有美子、筒井俊晴、小林寛明、熊谷 隆、八巻春那、宮下義啓。第242回日本呼吸器学会関東地方 2020年11月(東京) WEB
  9. 持続型GCSF製剤の併用にてオシメルチニブを継続しえたEGFR遺伝子変異陽性肺腺癌の1例
    八巻春那、筒井俊晴、熊谷隆、大森千咲、小林寛明、柿崎有美子、宮下義啓 第188回日本肺癌学会関東支部会 2020年12月19日、東京
  10. Bictegravirによる溶血性貧血を発症したHIV感染症の1例
    宮下義啓 第21回北関東・甲信越HIV感染症症例検討会 2021年1月23日、高崎(ZOOM利用のオンライン開催)

論文発表

1) A case of ALK-rearranged lung adenocarcinoma associated with syndrome of inappropriate antidiuretic hormone. Yoshihiro Miyashita , Kotaro Hanawa , Hiroaki Kobayashi , Takashi Kumagai , Kie Inomata , Toshiharu Tsutsui , Yumiko Kakizaki , Toshio Oyama Respiratory Medicine Case Reports 30 (2020) 101136 https://doi.org/10.1016/j.rmcr.2020.101136 Received 26 May 2020; Received in revised form 16 June 2020; Accepted 16 June 2020                                            
2)Cystoisospora belli associated persistent diarrhea in an AIDS patient Toshiharu Tsutsui, Yumiko Kakizaki, Yoshihiro Miyashita  J Infect Chemother  https://doi.org/10.1016/j.jiac.2020.08.010
3)Bronchoscopic drainage with full personal protective equipment (PPE) saved a life of COVID-19 infected patient with ventilator associated pneumonic athelectasis from the Diamond Princess Cruise Ship Yoshihiro Miyashita, Gaku Matsumoto, Yumiko Kakizaki, Toshiharu Tsutsui, Junichi Inoue, Masao Omata DOI: 10.5430/crim.v7n4p1 URL: https://doi.org/10.5430/crim.v7n4p1 http://crim.sciedupress.com Case Reports in Internal Medicine 2020, Vol. 7, No. 4
4)Small cell lung cancer with thyroid gland oligometastasis: A case report Toshiharu Tsutsui , Haruna Yamaki, Takashi Kumagai, Chisa Omori, Hiroaki Kobayashi, Yumiko Kakizaki & Yoshihiro Miyashita Thoracic Cancer (2020) Received: 1 October 2020; Accepted: 28 October 2020. doi: 10.1111/1759-7714.13740
5)Multiregional sequence revealed SMARCA4 R1192C mutant clones acquired EGFR C797S mutation in the metastatic site of an EGFR-mutated NSCLC Patient Kei Kunimasa, Yosuke Hirotsu, Yoshihiro Miyashita, Taichiro Goto, Kenji Amemiya, Hitoshi Mochizuki, Ikuko Samamoto, Takamasa Ohki, Toshio Oyama, Keiichiro Honma, Fumio Imamura, Kazumi Nishino, Toru Kumagai, Masao Omata Lung Cancer, 2020-10-01, Volume 148, Pages 28-32. https://doi.org/10.1016/j.lungcan.2020.07.035
6)Osimertinib is associated with reversible and dose-independent cancer therapy-related cardiac dysfunction Kei Kunimasa, Toru Oka, Satoshi Hara, Noriyuki Yamada, Satoshi Oizumi, Yoshihiro Miyashita, Risa Kamada, Tomoya Funamoto, Hayato Kawachi, Takahisa Kawamura, Takako Inoue, Hanako Kuhara, Motohiro Tamiya, Kazumi Nishino, Takashi Matsunaga, Fumio Imamura, Masashi Fujita, Toru Kumagai Lung Cancer, 2021-03-01, Volume 153, Pages 186-192 https://doi.org/10.1016/j.lungcan.2020.10.021
7)A case of multiple pulmonary nodules diagnosed as pulmonary melanoma without extra-pulmonary site. Yoshihiro Miyashita, Miyuki Kobayashi, Yumiko Kakizaki, Toshiharu Tsutsui, Takashi Kumagai, Hiroaki Kobayashi, Haruna Yamaki, Chisa Ohmori, Toshio Oyama. Case Reports in Internal Medicine. DOI: 10.5430/crim.v8n1p1 URL: https://doi.org/10.5430/crim.v8n1p1
8)Non-inferior clinical outcomes of immune checkpoint inhibitors in non-small cell lung cancer patients with interstitial lung disease Yuri Tasaka, Takayuki Honda, Naoki Nishiyama, Toshiharu Tsutsui, Hiroaki Saito, Haruna Watabe, Kazuhiro Shimaya, Akifumi Mochizuki, Shun Tsuyuki, Tatsuo Kawahara, Rie Sakakibara, Takahiro Mitsumura, Tsukasa Okamoto, Masayoshi Kobayashi, Tomoshige Chiaki, Takaaki Yamashita, Yoshikazu Tsukada, Reiko Taki, Yasuto Jin, Hiroyuki Sakashita, Ichirou Natsume, Kazuhito Saitou, Yoshihiro Miyashita, Yasunari Miyazaki,
Lung Cancer 155 (2021) 120–126 https://doi.org/10.1016/j.lungcan.2021.03.014

リンク

  肺がん・呼吸器病センター

  呼吸器外科

  禁煙外来

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