【はじめに】
病院に通院することは、それだけで大変なことと思います。
身体とこころは切り離せないものですから、身体の不調はこころにも影響してきます。
当科は、当院に通院もしくは入院中の方のこころのケアを担当しており、精神科だけを標榜している施設の精神科とは業務内容が少し異なります。
主な業務内容は
【リエゾン精神医学について】
入院している方のだいたい30%くらいに、不眠、気分の落ち込み、不安、いらいら、興奮など何らかの精神症状を合併すると言われています。こんな時に、精神科に相談し、身体科と精神科のスタッフが協力して精神症状に対応する分野を「リエゾン精神医学」と言っています。
当院では、医師だけでなく、リエゾン専門看護師、精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)、公認心理師などの各部門のスタッフがチームを組んで、「精神科リエゾンチーム」として対応に当たっています。
【リエゾンとは具体的にどんなことをしているのでしょうか】
【外来診療について】
精神科のみでの初診は、申し訳ありませんが、現在行っておりません。入院される方が、安心して治療に専念できるように、常に対応するためですので、ご理解いただきたいと思います。
当院に通院していて外来受診を希望される場合には、主治医の先生にご相談ください。すでに他の精神科にかかっている方は、申し訳ありませんが、当院に入院になる場合のみ診療のお手伝いをさせてもらっています。退院後はまた、かかりつけの精神科への通院をお願いします。
また当科には入院病棟がありません。精神的な治療から入院が必要になった場合は、入院できる病院に紹介させていただくことになりますのでご了解ください。
リエゾン対応件数(月平均) 初診患者数
2016年度 71件 230件
2017年度 78件 226件
2018年度 78件 190件
2019年度 84件 194件
2020年度 58件 290件
医師 | 専門分野 | 資格・所属学会等 |
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患者支援センター統括副部長 渡 辺 剛 わたなべ つよし |
精神生理学、臨床精神医学、睡眠医学 | 医学博士 精神保健指定医 精神科専門医・指導医 睡眠学会認定医 臨床神経生理学会認定医 |
部長 |
精神科一般、周産期メンタルヘルス、精神腫瘍学 |
精神科専門医・指導医 |
【医師からの一言】
渡辺医師
精神科は常勤医師1名体制が長い期間継続しておりました。
私も12年間「ひとり医長」として懸命に勤めてまいりましたが、 H28年度から常勤医2名体制となり、精神保健福祉士(PSW)1名も赴任するなど 診療体制も次第に整いつつあります。今後は診療体制を更に充実させ、皆様により良い精神科医療を提供できるよう努めてまいりたいと思っております。よろしくお願いいたします。
大内医師
私は、これまで産科婦人科医として長年診療してまいりました。その中でこころのケアがいかに大切かを学び、精神科の研修を積み、当院の婦人科から精神科に標榜科を変更いたしました。これまでの経験を活かし、がんを患っている方や妊産婦の方はもとより精神科全般の診療に携わっていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。