山梨県立中央病院はこのたび外来手術室を開設しました。
形成外科はもともと“からだの表面”に対する手術・治療を専門に行う診療科ですので、外来での局所麻酔手術の件数が多いのが特徴です。
件数は私が赴任して以来右肩上がりに外来手術数は増えており、2021年度には600件以上の手術を行っておりました。
件数が増えるに従い、外来受診日から手術日までの日数(いわゆる待ち時間)が最大2か月という時期もありました。
今回の外来手術室開設に伴い、手術枠拡大が図れるため待ち時間は半減できる見込みです。
以下のような状態・病気にお悩みの方は紹介状をもってご相談ください。
形成外科では様々なまぶたの手術を行っています。
腱膜性眼瞼下垂(まぶたが下がって見にくい状態)、眼瞼内反症(下まつげ、下まぶたが目に触れる状態)はいずれも加齢にともなって生じやすい疾患です。
血液サラサラのおくすりなどを飲んでいなければ日帰り手術が可能です。
かかりつけの眼科・内科の先生から紹介状を書いてもらって外来を受診されてください。
女性の10-20%が陥没乳頭の状態で生まれてくると言われています。
無症状なことが多いため、授乳時にお子様がうまく吸えないといったお悩みでご相談を受けることがあります。
陥没乳頭自体には大きな問題がないため、どの診療科を受診すればよいのか分からない先生方もおられるのが実情です。
陥没乳頭の程度にもよりますが、搾乳機などを使っても全く乳頭が出てこない場合には手術による加療が必要です。
40歳未満で今後母乳育児をされる予定の方であれば公的保険の適応も可能です。
手術は日帰りですので是非ご相談ください。
耳のピアスケロイド、帝王切開痕、目立つケガの痕、関節の動きを制限するようなキズアト・・・
これらは手術によって綺麗に、あるいは機能的に改善できる場合もあります。
キズ・キズアト外来の受診をお待ちしております。