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診療実績

 

【診療実績】

 当センターへ搬送された来院患者数の推移を図1に示す。2019年、2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響のためか救急搬送数が減少したが、2021年はコロナ禍前とほぼ同様の数となった。

        図1 高度救命救急センター来院患者数(他科からの転科入院を含む)

 来院患者の管轄消防本部別の内訳を図2に示す。消防本部毎の来院患者数は救急車、ドクターヘリによる来院を合計してある。消防防災ヘリコプターによる搬送は17人、県警ヘリコプターによる搬送が8人であった。二次救急または救急外来からの救急科入院が225人、他科入院中の転科も22人あった。


                 図2 消防本部別の来院患者数

 2010年8月から運行を開始したドクターカーと2012年4月より運行を開始したドクターヘリの年度毎の出動件数を図3・4に示す。2020年度は、新型コロナウイルス感染症の影響で内因性疾患の覚知要請による出動を控えたため、出動件数は減少した。


                    図3 ドクターカー出動件数


                   図4 ドクターヘリ出動件数

 2021年の来院患者のうち厚生労働省の救命救急センター充実段階評価に示される重篤患者は1244人であり、その内訳を図5に示す。外傷を除いた病院外心肺停止が354人、重症外傷が385人(Max AIS3以上268人、緊急手術症例117人)と多く、重症脳血管障害119人、重症大動脈疾患68人、重症急性冠症候群55人が続いていた。

  
                      図5 重篤患者数

 当センターは多発外傷をはじめとする重症外傷を山梨県内全域から受け入れる体制をとっており、山梨県メディカルコントロール協議会の搬送基準でも重症外傷は救命救急センターへ搬送することとなっている。このため山梨県内の重症外傷は当センターへ集約されていると考えられる。年ごとの外傷症例数と厚労省の重症外傷(max AISが3以上または緊急手術症例)の症例数の推移を図6に示す。外傷に対する緊急開胸または開腹手術に関しては救急科主導で行っている。年ごとの開胸または開腹を行った外傷症例数と初療室での緊急手術数を図7に示す。血管造影、Interventional radiology(IVR)の施行数は、外傷手術の代替手段として件数は増加しており、これも救急科で行っており、図8に示すように年々増加している。

   
          図6 外傷患者数 重症外傷:緊急手術もしくはAIS max3以上


             図7 救急科で執刀した開腹・開胸手術件数

 
                図8 当科で実施した血管造影、IVR件数

 病院外心肺停止症例の搬入数を図9の折れ線グラフで示し、生存退院と神経学的予後良好の症例数を棒グラフで示す。症例数は、年間350人前後で推移している。2021年は、生存退院が19例そのうち社会復帰が12例あった。

 
               図9 院外心停止患者数と生存退院・社会復帰数

 

 

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