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診療実績

【診療実績・活動報告】

当院救命救急センターは県内唯一の救命救急センターとして重症患者を県内全域から受け入れる体制をとっている。2019年4月1日に全国で42番目の高度救命救急センターに指定された。高度救命救急センターとは、救命救急センターのなかでも特に高度な診療機能を提供するものとして厚生労働省により定められ、広範囲熱傷、四肢切断、急性中毒等の特殊疾患に対する救急医療が提供できることとされている。

当センターへ搬送された来院患者数の推移を図1に示す。2012年4月ドクターヘリ導入後に著明に増加し、2013年以降は年間2000例を超え、2019年は2218例であった。

来院患者の管轄消防本部別の内訳を図2に示す。消防本部毎の来院は救急車、ドクターヘリによる来院を合計してある。直接3次救急として搬送される患者は、国中地域から1661人(86.1%)、郡内地域から269人(13.9%)であった。二次救急または救急外来からの救急科入院が207人、他科入院中の転科も12人あった。

2010年8月から運行を開始したドクターカーの年度ごとの出動件数を図3に示す。2012年途中からキーワード要請を取り入れ出動件数が増加したが、それに伴い出動後のキャンセルも増加した。ここ数年は、出動基準をさらに見直したため出動件数は減少している。

2012年4月より運行を開始したドクターヘリの年毎の出動件数を図4に示す。2018年度までは徐々に出動件数は増加していたが、2019年度は若干減少した。天候不良、重複要請による不応需の件数が増加していた。

2019年の来院患者のうち厚生労働省の救命救急センター充実段階評価に示される重篤患

者は1263人であった。重篤患者の内訳を図5に示す。外傷を除いた病院外心肺停止が339人、重症外傷が477人(Max AIS3以上325人、緊急手術症例152人)と多く、重症脳血管障害、重症大動脈疾患、重症急性冠症候群が続いていた。

当センターは多発外傷をはじめとする重症外傷を山梨県内全域から受け入れる体制をとっており、山梨県メディカルコントロール協議会の搬送基準でも重症外傷は救命救急センターへ搬送することとなっている。このため山梨県内の重症外傷は当センターへ集約されていると考えられる。年ごとの外傷症例数と厚労省の重症外傷(max AISが3以上または緊急手術症例)の症例数の推移を図6に示す。外傷に対する緊急開胸または開腹手術に関しては救急科主導で行っている。年ごとの開胸または開腹を行った外傷症例数と初療室での緊急手術数と緊急血管造影を行った外傷症例数を図7に示す。血管造影、Interventional radiology(IVR)の施行数は、外傷手術の代替手段として件数は増加しており、これも救急科で行っており、図8に示すように年々増加している。外傷症例だけでなく、内臓動脈瘤に対するIVRや脳血管障害に対する血栓回収などの症例にも携わっており、その数も近年増加している。

 外傷症例も含め救急科で執刀した手術件数を図9に示す。頭部の手術は脳外科と熱傷に対する植皮の手術は形成外科と協働して行っている。

病院外心肺停止症例の搬入数を図10の折れ線グラフで示し、生存退院と神経学的予後良好の症例数を棒グラフで示す。症例数は、年間350人前後で推移している。2019年の生存退院は26例、11例が社会復帰した。


図1 高度救命救急センター来院患者数

 

図2 管轄消防本部別患者数

 

図3 ドクターカー出動件数

 

図4 ドクターヘリ出動件数

 

図5 重篤患者の内訳

 

図6  外傷症例数と重症外傷症例数

 

図7 外傷症例に対する緊急の開胸・開腹手術と血管造影IVR件数

 

図8 血管造影またはIVR施行件数

 

図9 救急科手術件数

 

図10 病院外心肺停止症例と生存退院・社会復帰症例数

 

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