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婦人科

 婦人科ホームページへようこそお越しくださいました。当科は山梨県の主幹病院であり、日本婦人科腫瘍学会指定修練施設、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定研修施設です。

当科の特徴

 当科ではがん拠点病院として、常に高い水準の婦人科がん治療を皆様に提供できるよう心がけており、国内でも行っている施設が少ない医療を受ける技術・設備を整えております。

(1) 悪性・良性腫瘍に対する低侵襲手術

 当院は早期の子宮体癌・頸癌手術に対して積極的に低侵襲手術を導入しております。
 低侵襲手術の代表として腹腔鏡下手術とロボット支援下手術がありますが、当院ではそのどちらも施設認定を受けております。
 近年低侵襲手術はどの施設でも盛んに行われるようになってきています。
 当院では手術の知識だけでなく、悪性疾患の知識も十分にトレーニングされた、日本産科婦人科内視鏡学会の内視鏡技術認定医、日本婦人科腫瘍学会の腫瘍専門医が手術を担当します。
 良性腫瘍は9割以上が低侵襲手術となっており、大きな子宮筋腫、高度な癒着が想定される疾患などに対しても、腹腔鏡下手術、ロボット支援下手術を積極的に行っています。

 「他院で開腹手術と言われたけれど・・・」という方は一度ご相談ください。

 ロボット支援下手術はこれまでに550件以上(2022年4月現在)行っており、全国でもトップレベルの手術症例数となっています。またロボット支援下手術を行う資格を取得するための見学施設として認定されており、全国から見学の先生を受け入れております。
 こうした積極的な低侵襲手術の導入に加えて、担当医師、看護師、スタッフの努力により入院期間の短縮化を図り、病院のスローガンである「早くきれいに治す」を実践しています。

図 開腹術との傷の違い

*腹式手術の年次推移(全手術件数はこの数に経腟手術が加わります)

(2) ゲノム情報に基づいた最適化医療

   平成25年から当院のゲノム解析センターと協力し、遺伝性乳癌卵巣癌の研究をおこなっております。 また平成27年からBRCA1/2陽性再発卵巣癌に対するPARP阻害剤(オラパリブ)の臨床使用を全国に先駆けて開始しました。オラパリブは2018年に保険適用となり、現在では多くの患者さんにPARP阻害剤を含む最新の治療を提供しております。 さらに遺伝性乳癌卵巣癌に対するリスク低減手術(予防的卵管卵巣摘出術)を導入しております。
 その他、子宮体癌に対するマイクロサテライト不安定性検査に基づいた免疫チェックポイント阻害剤(キイトルーダ)の投与など、がんゲノム情報に応じた治療も行っております。

 ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

診療実績

(1) 婦人科悪性腫瘍(子宮頸がん,子宮体がん,卵巣がんなど婦人がん全般)

 初期がんに対してはできる限り縮小手術を行い、術後のQOLの向上や妊孕性の温存を目指しています。 進行がんに対しては、手術、抗がん剤、放射線を効率よく組み合わせ、生存率の向上に努めています。緩和ケアチームとも連携を取りながら、がんの終末医療も積極的に取り組んでいます。さらにがんゲノムの研究を行いながら、日本に先駆けた治療を提供できるよう努めています。

 当科は2015年から新体制となり、それ以降行った取り組みをそれ以前(前期2006〜2014年)と比較した生存曲線を提示します。(当院がん登録室作図)

子宮頚がん

子宮体癌

卵巣がん

(2) 婦人科良性疾患(子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫など)

 可能な症例に対し腹腔鏡下手術、ロボット支援下手術を取り入れ、手術侵襲を減らし入院日数の短縮を図ります。また、手術が回避可能な方には、手術以外の治療法も提示しております。

 

(3) 婦人科疾患一般(骨盤臓器脱、卵巣機能不全、更年期障害など)

 2020年4月に子宮脱などの骨盤臓器脱に対するロボット支援下仙骨腟固定術が保険適用となり、当院では積極的に導入しております。骨盤臓器脱では、陰部の違和感や排尿障害など生活の質を低下させる症状が出ることがありますが、ペッサリーなどの保存的治療に加えて、ロボット支援下仙骨腟固定術による手術療法も当院では可能であり、最適な治療法をご提案させていただきます。

 また更年期障害や月経周期に伴う女性特有の諸症状についてもご相談ください。

スタッフ紹介

スタッフ 出身大学 資格・学会等
部長
坂 本 育 子
さかもと いくこ
筑波大学
(平成14年卒)
医学博士
日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医・指導医・代議員
日本産科婦人科内視鏡学会内視鏡技術認定医・教育委員
日本内視鏡外科学会技術認定取得者
日本ロボット外科学会国内A級ロボット手術専門医
日本遺伝性腫瘍学会遺伝性腫瘍専門医
副部長
加々美 桂子
かがみ けいこ
山梨大学
(平成22年卒)
医学博士
日本産科婦人科学会婦人科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本産科婦人科内視鏡学会内視鏡技術認定医
医長
野 崎 敬 博
のざき たかひろ
山梨大学
(平成24年卒)

医学博士
日本産科婦人科学会産婦人科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医
日本産科婦人科内視鏡学会内視鏡技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定取得者
日本ロボット外科学会国内A級ロボット手術専門医
日本遺伝性腫瘍学会遺伝性腫瘍専門医

医長
松 田 康 佑
まつだ こうすけ
山梨大学
(平成26年卒)

日本産科婦人科学会産婦人科専門医

医師
伊 東 慶 彦
いとう よしひこ
筑波大学
(平成30年卒)

日本産科婦人科学会産婦人科専門医

医師
保 坂 彩 夏
ほさか あやか

山梨大学
(令和4年卒)

日本産科婦人科学会

  • 外来担当
スタッフ 出身大学 資格・学会等
寺 本 勝 寛
てらもと かつひろ
日本大学
(昭和52年卒)
日本産科婦人科学会産婦人科専門医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本婦人科腫瘍学会婦人科腫瘍専門医
日本臨床細胞学会細胞診指導医
産婦人科乳がん学会乳房疾患認定医
産婦人科医会がん対策委員

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