【はじめに】
身体とこころは切り離せないものです。総合病院精神科は、現代において分離されがちな「身体」と「こころ」の橋渡しをする役割を担っています。
当科では、高度医療を心身両面からサポートするために下記のリエゾン診療を行っております。
1,高度救命救急センターにおける精神科評価と治療
2,その他の身体科急性期医療に合併する精神科疾患の治療
3,がん医療における精神医学的治療
特に、入院中の高齢者に生じやすいせん妄については、精神科リエゾンチームとして発症予防と早期介入を重視した臨床を行っております。
【外来受診について】
当院には精神科病床が存在しないため、精神科のみの入院診療は行っておりません。これに伴い、夜間・休日の診療や処方、電話対応も行うことができません。
すでに他の精神科を受診している場合は、当院身体治療の入院の場合のみ対応させていただきます。退院後はかかりつけの精神科への通院をお願いします。
精神疾患単独で入院加療が必要な場合は、当科外来通院中であっても、他院への紹介または精神科救急受診相談センター(※下記参照)へのご相談をお願いしております。
🔷初診について
当院では、精神科のみで、初めて外来受診される方の診療は行っておりません。
身体科診療と関連のある場合に限り、身体化主治医依頼による診察を行っております。
🔷再診について
当科は、身体科入院患者のコンサルテーション・リエゾン活動を主な業務としております。そのため、現在外来通院中の患者様については、他院への紹介・転医をお願いする場合があります。
ご理解とご協力をお願い申し上げます。
〇精神科救急受診相談センターとは
早急に精神科受診の必要がある場合の相談窓口です。
同センターの聞き取りにより、早急な精神科受診が必要と思われる場合には、総合窓口担当者と当番病院で早急受診の必要性を検討・決定し、紹介されます。
●連絡先● 24時間 0551-20-1125
●注意事項●
・紹介される病院は、県内全域どこになるが選択できません
・受診決定後の移動は各自となります
【リエゾン精神医学について】
入院している方のだいたい30%くらいに、不眠、気分の落ち込み、不安、いらいら、興奮など何らかの精神症状を合併すると言われています。こんな時に、精神科に相談し、身体科と精神科のスタッフが協力して精神症状に対応する分野を「リエゾン精神医学」と言っています。
当院では、医師だけでなく、リエゾン専門看護師、精神保健福祉士(ソーシャルワーカー)、公認心理師などの各部門のスタッフがチームを組んで、「精神科リエゾンチーム」として対応に当たっています。
【リエゾンとは具体的にどんなことをしているのでしょうか】
【精神科の外来初診件数】

【精神科リエゾンチーム活動実績】

| 医師 | 専門分野 | 資格・所属学会等 |
|---|---|---|
| 部長 大内 秀高 おおうち ひでたか |
精神科一般、周産期メンタルヘルス、精神腫瘍学 | 精神科専門医・指導医 精神保健指定医 日本緩和医療学会 日本サイコオンコロジー学会認定登録精神腫瘍医 日本医師会認定産業医 |
|
医師 |
精神科一般、児童思春期 |
精神科専門医 |
|
非常勤嘱託医師 |
精神生理学、臨床精神医学、睡眠医学 |
医学博士 |