① | ゲノム(遺伝子)解析センターの沿革と成果 2013年4月、当院は、ゲノム解析センターを開設, 過去4年間、遺伝性乳癌・卵巣癌、肺癌、肝癌、胃癌の研究を進め、成果を、国内外の学会で延べ91回報告、また客観的な国際評価を得るため、17編の英語論文として投稿、受理されてきた(下記)。 |
② | 解析から診療へ H28年年初より、本邦で初のオラパリブの卵巣癌治療開始、多発肺癌の手術適応の解析、肺癌オプジーボの治療モニタ-、C型肝炎ウイルス駆除・発癌抑止な ど、診療現場でゲノム医療を実践してきた。また、周産期医療においては、非侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)、遺伝学的超音波検査を中心とした出生前 検査の提供を行っている。 |
③ | ゲノム診療部設立 画期的ながん治療は遺伝子の情報なくしては行えない時代が到来した。オバマ前大統領が演説の中でゲノム情報に基づいた的確な医療を行っていくことをプレシジョンメディスン(精緻医療)と呼んでから、さまざまな医療の現場で発展し注目されている。 遺伝子診断は時に胚細胞遺伝子(“うまれながらの”)変異の解析も行う。したがって、個人情報や家人、親族の問題をも包括する倫理的な配慮を必要とす る。すなわち、その実践には専門性有する統合的なチーム医療が不可欠である。 今般、当院では遺伝診療体制が整ったのを機に、ゲノム診療部を開設した。 |
開設にあたり、当面の間 ゲノム相談『電話ホットライン』 をもうけ、対象、受診方法(カウンセリング外来)等を説明いたします。
1. | 対象 家族内に多く罹患され、ご心配されている方 特に遺伝性乳癌・卵巣癌症候群や大腸癌(Lynch症候群)は、その遺伝子変異が癌の治療方法に関係してくることから、遺伝子検査の重要性が高まっております。その他、がんの 家族が多い、また ご本人がいくつものがんを発症し遺伝の関係が疑われる方が対象。 |
2. | 相談窓口 がん相談支援センター(月-金 8:30-17:00) 電話番号055-254-7851(直通) |
1. | 対象 高年妊娠(35歳以上)、疾患を有する児の妊娠・分娩既往のある方、習慣流産の方 常染色体トリソミー(ダウン症候群など)の可能性について心配されている方もお問い合わせ可能です。 |
2. | 相談窓口 出生前遺伝学的検査 『電話ホットライン』 (月-金 9-17時) 電話番号055-253-7111(内線8643) |
遺伝カウンセリングは税別で初回5000円 2回目以降3000円をご負担いただきます。 また、外注検査は定価が決まっておりますが、当院ゲノムセンターで行う遺伝子検査の費用は、実費を負担していただきます。
遺伝診療-カウンセリング外来枠を下の表に示しました。
2017年5月8日~ ゲノム診療外来がスタートいたします。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
ゲノム診療(午後) | – | 2枠 | – | – | – |
周産期遺伝外来(午前) | – | – | – | – | 3枠 |
周産期遺伝外来(午後) | – | – | – | – | 3枠 |
ゲノム診療
担当:担当医/がん相談
電話相談 055-254-7851(直通)8:30-17:00
周産期遺伝外来
担当:須波 玲/中込 さと子
電話相談 055-253-7111(内線:8643)9時~17時
当院に通院中のがん患者さんで、ゲノム診療外来を希望される方は、 それぞれのがんを診療されている担当医に相談し 受診の手続きをしてください。 当院に通院していない患者さん、また 患者さんのご家族で家族性癌が心配な方は癌相談に問い合わせしてください。受診前にお話を聞き、ゲノム診療外来を受診するかどうか相談させていただきます。
その他、ゲノム診療についての問い合わせについて、電話相談を受け付けます。上記 ホットラインに連絡してください。
スタッフ | 職位等 | 資格等 |
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望月 仁 | ゲノム解析センター長 | |
弘津 陽介 | 研究員 | |
雨宮 健司 | 臨床検査技師 |
スタッフ | 職位等 | 資格等 |
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須波 玲 | 周産期遺伝子診療センター長 産科 |
臨床遺伝専門医 |
中込さと子 | 遺伝カウンセリング 認定遺伝カウンセラー |
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赤塚真由美 | 産科看護師 | |
見高智香 | 産科看護師 |
スタッフ | 職位/専門 | 資格等 |
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井上 正行 | ゲノム診療センター長 乳癌:乳腺外科 |
乳がん専門医 |
宮下 義啓 | 医療安全・感染対策局長 肺癌:呼吸器内科 |
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後藤 太一郎 | 肺がん・呼吸器病センター統括部長 肺癌:呼吸器外科 |
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小嶋 裕一郎 | 院長 大腸癌:消化器内科 |
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羽田 真朗 | がんセンター局長 胃癌:胃食道外科 |
食道 胃外科専門医 |
飯室 勇二 | 医療局長 肝癌:肝胆膵外科 |
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塚本 克彦 | 副院長 悪性黒色腫:皮膚科 |
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坂本 育子 | 手術診療統括副部長 卵巣癌:婦人科 |
婦人科腫瘍専門医 |