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薬剤師AST研修の受け入れについて

「薬剤師も、今こそ患者に触れよう。」
– フィジカルアセスメントを武器に、ASTの未来を拓く –

1.研修の特徴

 感染症診療の現場では、薬剤師に求められる役割が広がっています。
 当院のAST研修では、抗菌薬提案だけでなく、ベッドサイドでの診察補助、画像評価、フィジカルアセスメント、多職種ディスカッションまで体験できる実践型の研修を行っています。
 感染症専門医の不足や多忙という課題に対し、薬剤師が診断補助や回診支援を担い、医師・看護師・感染対策担当者・検査部門と連携しながら感染症診療を支えることが、本研修の大きな特徴です。

ベッドサイドで学ぶ

患者背景だけでなく、身体所見・苦痛・経過を現場で確認しながらアセスメントします。

多職種で考える

医師、看護師(ICN)、細菌検査室などと連携し、情報を統合して判断します。

実務に直結する

血液培養陽性例の解析、ASTカルテ業務、カンファレンス参加まで一連で経験できます。

薬剤師の役割を広げる

病棟業務や感染症診療における新たな実践のヒントを持ち帰ることができます。

2.研修風景(本人の許可をもらって掲載しております)

 
ベッドサイドで身体所見を確認し、治療評価につなげる場面

   
多職種で患者さんに向き合い、実践的に学ぶ研修風景


聴診や診察補助を通して、患者さんを「診る」視点を身につける場面

 

3.参加者の声

  • 自ら主体的に、薬剤師が回診・診察補助・画像評価・フィジカルアセスメントまで行う一連の業務を研修できた。
  • カルテ記載を読み解くだけでなく、患者さんの状態を直接フィジカルアセスメントすることで得られる情報があると理解できた。
  • 感染症診療は臓器ごとに切り分けるのではなく、患者さん全体を診る総合診療そのものだと実感した。
  • 研修後すぐに聴診器購入を上司に相談し、レジデント分も含めて導入できることになった。自施設へ持ち帰って実践につなげたい。
  • 自施設以外のASTの状況を把握することができ、新たな視点を持てた。自分が行いたいAST業務像が見えたように感じた。
  • 普段、聴診器を使用したり、触診をしたりといったベッドサイドでの業務を体験でき、どのような視点で感染症をみつけ、診断しているかを体感できた。

 参加者アンケートでは、研修満足度は「とても満足」、継続の必要性は「必要」と評価されました。特に、ベッドサイドで患者さんに触れながら身体所見を確認する実践性、画像評価やフィジカルアセスメントを感染症診療へ結び付ける視点、多職種で密度の高いディスカッションができる点が高く評価されました。さらに、自施設ASTを見直す契機となった、研修後すぐに聴診器導入を上司へ相談するなど実務への波及があった、レジデント教育や薬剤師教育にも応用できるといった声も寄せられており、学びを持ち帰って各施設の実践につなげられる研修として評価されています。

4.研修概要

開催施設

山梨県立中央病院

対象

感染症診療に関心のある病院薬剤師(認定、専門資格の有無は問いませんが、薬剤師免許がある方を対象としています)

期間

3日間(実施期間や日程は相談の上調整)

主な内容

AST回診同行(ベッドサイドラウンド、診察補助、カルテ記載体験)
血液培養陽性例の介入(治療評価やデエスカレーション、その後のフォロー等)
ASTミーティング、総合カンファレンス参加
感染症科・感染対策専門看護師(ICN)・細菌検査室等との連携実地体験

 

5.スケジュール(3日間で行う場合のスケジュール例です)

日程

内容

1日目

8:30 – 9:00 薬剤部長挨拶
9:00 – 10:00 ASTオリエンテーション
10:00 – 12:00 施設見学(感染症科案内、感染制御室、微生物室、施設内全般)
12:00 – 13:00 昼休憩
13:00 – 15:00 ASTラウンド
15:00 – 17:00 ASTカルテ業務

2日目

8:30 – 11:00 血液培養例フォローアップ(ファイルメーカー入力を含む)
11:00 – 12:00 ASTラウンド
12:00 – 13:00 昼休憩
13:00 – 15:00 ASTラウンド
15:00 – 17:00 ASTカルテ業務

3日目

8:30 – 11:00 血液培養例フォローアップ(ファイルメーカー入力を含む)
11:00 – 12:00 ASTラウンド
12:00 – 13:00 昼休憩
13:00 – 14:00 ASTラウンド
15:00 – 16:00 ASTカルテ業務
16:00 – 17:00 AST総合カンファレンス
17:00 – 17:15 感染症科部長挨拶

※ 緊急症例や医師の他業務に応じて、スケジュールは変動することがあります。

【研修をご希望の方へ】

研修は、原則として薬剤部長等の所属長間の合意のもと、事前調整を行っております。
ご関心のある方は、下記までお問い合わせください。
📧 お問い合わせ先:di-room@ych.pref.yamanashi.jp
📞 電話番号:055-253-7111(薬剤部 AST担当まで)
 

7.最後に

薬剤師にできることは、もっとある!!

ベッドサイドで患者さんを診て、感染症の診断と治療を多職種で支える。

その実践を学ぶ研修として、今後も継続して発信していきます。

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